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2016年6月20日月曜日

神戸講演会、糖質

http://www.mizuno.tokyo/2016/06/blog-post_89.html2016年6月5日に行った神戸講演会。

その第2部です。




神戸講演会は4つのページに分かれています。

0.導入編


1.コレステロール


2.糖質


3.健康






それでは、早速、本編を。

神戸講演会、第2部「糖質」







では、以下、内容です。


それでは、第二部、糖質について、です。

糖質で一番直接的に問題となるのは糖尿病です。


その糖尿病の治療は、
今までは

・カロリーオフ
・インスリン治療

でした。

カロリーを抑えて、
インスリン自体や
インスリンを出す薬で血糖値を下げる治療でした。

これからの糖尿病の治療は
どういったものになってくるでしょうか?

糖尿病に対しては、今まで
「カロリーオフ」という
アプローチがなされてきました。

このカロリーオフという考えの元は、

「何を食べても血糖値が上がる」

という当時の考えです。

当時はこれが、医学的事実として信じられていました。

実際には、
何を食べても血糖値が上がるのではなく、
糖質だけが、血糖値を直接的に上げる、
という事が分かりました。

であるとするならば、話は簡単です。

血糖値を上げる糖質を食べなければ
血糖値は上がらない、

という事です。

つまり、これからの治療の一つ目のカギは、
カロリーオフではなく、
「糖質オフ」です。




さて、薬はどうだったでしょうか?

今まではインスリン治療でした。

インスリン自体や
インスリンを出す薬を使って
血糖値を下げる、という治療です。

このインスリンというものはどういうモノでしょうか?

医学的知識のある方なら
ある程度はインスリンが危険というのを
知っているかと思います。

それは、低血糖という事です。

インスリンの注射や
SU剤などで
低血糖になった人は日本全国に
たくさんいらっしゃいます。

意識不明になって倒れたり、
救急車で運ばれたりします。

私が往診に行っている高齢者施設でも
以前は
年に何件も低血糖で救急搬送されていたそうです。
やはりインスリンやSU剤のため、低血糖になっていました。

そして、私の家族もSU剤による低血糖で救急搬送された事があります。

これが多くの人が知っている

インスリンの「急性リスク」です。
低血糖で倒れる、死んでしまう。




では、インスリンの「慢性リスク」
というのは皆さん、ご存知でしょうか?

これはあまり知られていません。



インスリンの「3大」慢性リスクはこうです。
肥満
認知症




肥満は直接的なインスリンの作用によります。
インスリンは栄養を蓄える働きがあります。
ですので、食べ物を脂肪に変え、肥満細胞に蓄えます。
そして太ります。



インスリンがアルツハイマー型認知症
リスクになるのはご存知の方もいるかと思います。

インスリンが多いと、神経に毒性をもつ
アミロイドβというものを、分解しづらくなります。
アミロイドβが脳にたまることで
脳細胞が死に、脳が縮んでいきます。

糖尿病というだけでアルツハイマー型認知症のリスクは2倍
インスリンを直接打っていると4倍というデータがあります。



癌については、意外に思う人が
いるかと思います。

インスリンが体内に多いと
肝臓癌、膵臓癌、大腸癌、乳癌、子宮内膜癌、膀胱癌
などの癌のリスクが増える事が分かっています。

これはインスリンに、細胞を増やす働きがあるからです。



眼底出血も同じです。
糖尿病による網膜症では、
単純期、前増殖期、増殖期という3つの段階があります。
名前から分かるように「何かが増えていくと病状が進む」という事です。

何が増えているのでしょうか?



これは「新生血管」と呼ばれています。
新しく生まれる血管なんて、良さそうな名前ですよね。

ですが、この新生血管、いわば欠陥商品です。

この新生血管があるために、
糖尿病の方は眼底出血や硝子体出血をして
目が見えなくなっていきます。



では、なぜこの新生血管が生えてくるのでしょうか?

従来は糖尿病によって網膜の血管が詰まるので
それを何とかしようと
新しい血管が生えてくる、という説明でした。

実際に眼底を見ると詰まっている網膜の血管が見えます。

もちろんそういう面もあります。

ですがきちんとした血管が生えてくれば、何の問題もないハズです。
しかし、異常な血管が生えてきます。



網膜の血管が詰まる病気は色々あるのに
糖尿病だけ、このような異常な血管が特徴的に生えてくる。



何故、糖尿病だけで新生血管が特徴的に生えてくるのでしょうか?


先ほどのインスリンの作用を思い出してください。

インスリンの作用のひとつに
細胞を増やす作用があります。

網膜の血管を不必要に増やしたらどうなるでしょうか?

きちんとした血管ではない、もろい血管ができ、
そこから出血するという訳です。

これがインスリンによる眼底出血です。

インスリン・オフの治療をしている場合、
血糖値が高くても
眼底出血しない、という報告があります。

実際に私がインスリン・オフの治療を始めてから
驚くほど、眼底出血は減りました。

逆に、その前のインスリン治療をしていた頃には、
血糖値が良くても眼底出血する例がありました。

糖尿病で怖いのは、血糖値よりもむしろ合併症です。
目が見えなくなる
人工透析になる。
患者さんが恐れるのはそちらの方です。

合併症の予防という点では
インスリンを抑える事が非常に大切になってきます。



インスリンにはリスクがあります。
急性リスク
慢性リスクです。

それをリスクを避けるためにも
インスリンは
なるべく少ない方が良いのです。

つまりこれからの治療は

糖質をオフして、そもそも血糖値を上げない。
そして、薬もインスリンをオフして
インスリンによる急性リスクと慢性リスクを避ける。



これがこれからの糖尿病治療です。



では第二部まとめ。
これからの糖尿病治療は、
・糖質オフ
・インスリン オフ
です。



以上、第2部「糖質」でした。


次はいよいよ最終章! 第3部「健康」です。








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