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2016年6月17日金曜日

インスリンで眼底出血?!

最近は、DPP4阻害薬使用中、HbA1cが低めなのに眼底出血する症例が話題になっています。これは、高インスリン血症による臓器障害の可能性があります。




(糖尿病による眼底出血の写真、炎のように見える事から「火炎状眼底」と呼ばれる状態)




なぜ眼底出血するのでしょうか?


一般的な眼科では「血管が詰まるため新しい血管(新生血管)が生えて、そこから出血する」と説明されます。つまり糖尿病で血管が詰まるのが原因、という説明です。



糖尿病以外にも網膜の血管が詰まる病気はいくつもあります

しかし、この「新生血管」という「出血しやすい異常な血管」が特徴的に生えてくる病気は糖尿病だけです。





違いはどこにあるのでしょうか?


またインスリン・オフ療法に治療を切り替えると眼底出血はほとんど起きません。糖尿病性網膜症自体も改善してきます。血糖値が高くても、インスリン・オフ療法では眼底の状態が改善してきます。

インスリン・オフ療法




これは「血管が詰まる」から「眼底出血する」では説明できません




違いは「インスリン」です。

インスリンには細胞を増やす作用があります。

癌と糖質制限




インスリンは癌だけでなく、他の細胞も増やします。

それが網膜の血管の細胞だったら?


異常に増えた網膜の血管ができてしまいます。これが新生血管です。


そして、インスリンによって無理に増えた異常な血管のため、壁がもろく、すぐに出血してしまいます。


糖尿病性網膜症は、高インスリン血症によって進む可能性がかなり高いのです。

逆に、高血糖でもインスリン・オフ療法によって改善する例をみると、高血糖自体よりも高インスリン血症の影響の方が大きいかもしれません。



またHbA1cが低めでも尿蛋白が出続ける場合なども、高インスリン血症による臓器障害の可能性があります。インスリンによって腎臓が障害される、という事です。



ちなみに、DPP4阻害薬などの投稿にも同じ内容を記載しています。
DPP4阻害薬など


以上、インスリンで眼底出血?!、でした。





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