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2015年7月16日木曜日

膠原病と糖質制限

今回は膠原病について。

膠原病という病名、聞いたことありますでしょうか?




膠原病 (こうげんびょう、connective tissue disease) とは、
全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称です。


とてもいっぱいあります。


•関節リウマチ (rheumatoid arthritis; RA)
•全身性エリテマトーデス (systemic lupus erythematosus; SLE)
•強皮症 (Scleroderma)
•皮膚筋炎 (dermatomyositis complex; DM) / 多発性筋炎 (polymyositis; PM)
•結節性多発動脈炎 (polyarteritis nodosa; PN)
•混合性結合組織病 (mixed connective tissue disease; MCTD)
•その他の膠原病・膠原病類縁疾患
•シェーグレン症候群 (Sjögren syndrome; SjS)
•顕微鏡的多発血管炎 (microscopic polyangitis; MPA)
•ウェゲナー肉芽腫症 (Wegener's granulomatosis; WG)
•アレルギー性肉芽腫性血管炎 (allergic granulomatous angitis; AGA) (チャーグ・ストラウス症候群 (Churg-Strauss syndrome; CSS) ともいう)
•過敏性血管炎 (hypersensitivity angiitis)
•ベーチェット病 (Behcet's syndrome[disease])
•コーガン症候群 (Cogan's syndrome)
•RS3PE (remitting seronegative symmetrical synovitis with pitting edema)
•側頭動脈炎 (temporal arteritis; TA)
•成人スティル病 (adult-onset Still's disease; AOSD)
•リウマチ性多発筋痛症 (polymyalgia rheumatica; PMR)
•線維筋痛症 (fibromyalgia syndrome; FMS)
•SAPHO症候群

聞いたこともない病名も多いと思います。
最近でもドンドン増えています。

さらに上記の他にも、まだまだ膠原病はあります。




糖質制限で膠原病が良くなる?

従来の治療では、膠原病は免疫を抑えるステロイドや、免疫抑制剤の治療となります。

どちらも劇薬の類ですので、副作用には大変注意が必要です。



これらの免疫を抑える系の薬の他に、何か効果のありそうなものはあるでしょうか?





そう、ここで糖質制限です。

糖質制限で膠原病が良くなる可能性があります。

実際に改善が見られている症例を見ています。

逆に、その他の方法は上記の従来型の薬剤治療くらいしか、「しっかり効く」というものは現在はありません。

やはり副作用の多い薬は減らしたいものです。



また基本的に、糖質制限と従来型の薬剤治療は併用も可能です。
個々の病態によって注意点などもありますので、実際に開始する場合は主治医とよく相談しましょう



また、逆に膠原病にかかった方の食事を聞くと、ほとんどの方が糖質ばかり食べてた。全部好物!という答えをおっしゃいます。

糖質により免疫の暴走が起こっている可能性があるのです。






どの位、糖質制限を?


問題は「どのくらいまで?」という事です。

まず糖質制限を始める時にする事の多い「緩めの糖質制限」では、あまり効果が期待できません

膠原病の方も診ていますが、糖質制限の効果が出たのは三食ともコメ・メン・パンを抜いてからでした。

ですので、お勧めは3食ともコメ・メン・パンを抜くことです。

できれば断糖です。

最も糖質を控える断糖が、やはり最も効果を期待できます。




断糖って?


また、断糖は物凄く色々と効果がありますが、ハードルも一番高いです。

食事は、ずっと続けるものなので無理は続きません。

一気に断糖しようとすると、失敗しがちです。



糖質への依存が強い場合は、まず、1食の糖質20g以下から始めると成功しやすいです。

最初から1日1食で成功する方もいますが、私のように最初は空腹感が強い場合もあります。代謝が糖質代謝メインになっている場合です。

1日1食は、代謝が脂肪酸・ケトン体システムに切り替わっている事が前提です。こちらのエネルギー利用方法の方が圧倒的に燃費が良いのです。



3食のコメ・メン・パンを抜くと、代謝が切り替わります。
動物性蛋白質(肉・魚・卵・チーズ)は沢山摂りましょう

やせ気味の方は脂質もしっかり摂りましょう
すると楽に糖質が抜けるようになります。

以前はあれほどあった、「糖質を食べたい」という欲求自体が減ります。



代謝の切り替わりについては下記をご参照ください。



食後も満たされない?


マンガ版もあります。
「おちゃずけ」さんが漫画化してくださいました。


糖質制限の体感的変化




以上、膠原病と糖質制限について、でした。




3 件のコメント:

  1. はじめまして。10年ほど前に関節リウマチを患った者です。罹患当時は30歳と若く、身内にもリウマチのものがいなかったので、お医者様からは「ストレス」だといわれました。食事もアルコールも制限の必要なしと言われておりました。生物学製剤などを使用して、落ち着いております。ここ数か月症状がひどく、たまたま糖質制限という食事療法を知り、思い切って数日取り組みましたところ、痛みが激減して、とても快適な数日を送っています。自分なりに調べていたところ、このブログにたどり着きました。糖質制限、もう少し続けてみます。ありがとうございます。

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    1. その後の糖質制限の効果はどうでしょうか?身内にリウマチ患者がいてとても気になる情報です。

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    2. 症例も増えて、単なる糖質制限から二歩、三歩と治療が進みました。

      症状と共に抗体価も消してこその「完治」ですので、そこを目指しています。

      とはいえ、食事が最も大切ですので、そこをきちんと出来るかが、鍵なのは変わりません。

      緩やかな糖質制限では全く効果ありません。1000以上の高ケトンを維持する位で効果が期待できます。

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