今回は湿潤療法について。
夏井睦先生が提唱し、確立させた治療方法です。
当然ながら、本家の夏井先生のサイトが一番詳細に載っています。
実際の症例も豊富に載せてありますので、どのように治療するか分かりやすいと思います。
夏井睦先生のサイト
新しい創傷治療、「消毒とガーゼ」の撲滅を目指して
このサイトの「湿潤療法とは?」に,、湿潤療法について分かりやすく説明されています。
湿潤療法は、熱傷、外傷、褥瘡などに対して施行されます。
それまでは、消毒してガーゼで保護する方法しかありませんでした。
傷は治りませんし、痛みはありますし、ガーゼが張り付いて剥がすとまた出血したりします。
湿潤療法ではそれがありません。
消毒もガーゼもいりません。
痛みもありません。
私はこの方法を医学生の頃に知りました。
なんて画期的なんだろうと思いましたが、周囲には広まっていませんでした。
消毒してガーゼして、治らず、植皮がなされていました。
日本全体その状態でした。
そして、友愛病院に来て湿潤療法を開始し、褥瘡が治るのを実感しました。
今では、ほとんどの褥瘡が治っていきます。
また、外来でも外傷や熱傷で湿潤療法を施行しています。
驚くほどなおります。
他院でイソジンや、ゲーベンや、カデックスなどで治らなかった方があっさり治っていきます。
今では他県からネットを見ていらっしゃったり、大病院の皮膚科などから治らないし痛いので「逃げて」こられる患者さんもいらっしゃいます。
今後も湿潤療法で治療を継続していきます。
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