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2015年6月16日火曜日

頭痛と糖質制限

今回は頭痛と糖質制限について。



頭痛を持っている方、多いですよね。

かく言う私もそうでした。




1.片頭痛って?

片頭痛はみなさんご存知の通り、典型的には拍動性の頭痛といって、「ズキンズキン」とした痛みが頭の片側に起こるのが多いです。

また古典的片頭痛といえば、頭痛の前兆として閃輝暗点(せんきあんてん)といってチカチカやギザギザが見える事があります。

また実際は筋緊張性頭痛の特徴と言われる肩こりや吐き気などの症状も伴った片頭痛が多く、トリプタン系(アマージ、レルパックスなど)の薬が著効する場合があります。

私の片頭痛はコレでした。ずっと筋緊張性頭痛と思っていたらトリプタン系が著効したので始めは驚きました。



ひどいと仕事も手につかないくらいの頭痛となり、通常の痛み止め(ロキシプロフェンなど)を頻繁に飲むようになってしまう方もいます。胃薬とセットでないと「胃が痛くない胃潰瘍(NSAID潰瘍)」を起こす事があります。今はロキソニンが薬局で変える時代ですが、NSAID潰瘍は痛くないので注意です




こういう症例は、全国によくありますし、私も診たことがあります。

ロキソニンを胃薬ナシで飲み続け、胃潰瘍ができて、そこから出血。
さらに、貧血が進行して輸血が必要になる一歩手前でフラフラ。
やっと病院へ行ったら、緊急内視鏡。
胃に穴があきそうなくらいの胃潰瘍がありクリップで出血を止め緊急入院。
2〜3週間は絶食で点滴のみ


こんな場合でも、「胃は痛くない」のです。
貧血でフラフラになって、やっと病院に行くのですが、
その時には既に、大出血や胃の穿孔による命の危険が高い状態です。



また、ロキソニンなどのNSAIDというタイプの痛み止めは
月10回を超えると、NSAID自体によって頭痛
が引き起こされる、と言われています。
NSAIDs誘発性頭痛というものです。



ですので、片頭痛がひどい方でロキソニンなどを飲んでいる方は、もうどちらで頭痛になっているか分からない、という方もいます。




昔は赤ワイン、熟成チーズ、チョコレートなどでも頭痛が誘発されると言われていました。

しかし、実際は誘発されません



以下、文献です。

赤ワインで片頭痛が誘発されると認識している片頭痛患者群と、認識していない患者群との調査では、認識がある群のみで片頭痛が誘発された。
Littlewood JT, Gibb C, Glover V, Sandler M, Davies PT, Rose FC. Red wine as a cause of migraine. Lancet. 1988 12;1:558-9. 


頭痛患者一般(片頭痛、緊張型頭痛、混合型頭痛を含む)におけるチョコレートとプラセボとの二重盲検試験では、チョコレートを誘発因子と信じている患者でも、チョコレートとプラセボ間で頭痛の誘発率に差はなかった
Marcus DA, Scharff L, Turk D, Gourley LM. A double-blind provocative study of chocolate as a trigger of headache Cephalalgia. 1997;17:855-62






2.片頭痛と糖質制限、関係あるの?

糖質が片頭痛と関係ある、という説があります。
血糖値の急激な上下が神経に影響を及ぼしている、というものです。

私自身もMaxにメタボだった時は片頭痛がかなり頻繁でひどいものでした。
上記のトリプタン系のアマージという薬も月10回以上は余裕で飲んでいました。

それが3食ともコメ・メン・パンをやめて糖質を抜いたらその月から頭痛が激減しました。
今ではほとんどないくらいです。



逆に久々に糖質を取ると頭痛がする位です。



そしてやはり、患者さんでも片頭痛がひどく仕事に差し支えるくらいの方も、3食ともコメ・メン・パンぬきの糖質制限で頭痛が激減した方がいます。


片頭痛の方は糖質制限が著効する場合がかなりあります

緩めの糖質制限ではあまり効果がなく、3食ともコメ・メン・パンを抜くくらいで効果がでるようです。





また、鉄不足の場合も多いので、そちらもチェックしてみると良いでしょう。


鉄欠乏について




以上、頭痛と糖質制限でした。






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