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2015年6月26日金曜日

緑膿菌について

今回はいつもと打って変わってスタンダードな医師としてのお仕事もしていますよ、という回です。

病院では、年に2回の院内感染対策に関する職員研修が義務付けられています。

きちんとやっていないとお役所から指導されます。


という事で、先日、緑膿菌について講演しました。

そして、例によって、それをアップ致しました。


さらっと短めに話していますので、さらっと御覧ください。



今までの人生で「緑膿菌なんて関係ないぜ」という方、必見です。

緑膿菌は、実はとても身近なのです。





ざっくりと、以下内容です。



緑膿菌はどこにでもいます。
水回りや、ヒトにもくっついています。
これを「常在菌」といいます。
常にいる菌、という事です。

また、通常は毒性が弱い「弱毒菌」です。


しかし、一方で、どこにでもいて、毒性も弱い菌なのに、院内感染などで非常に問題になります。



なぜ問題になるのでしょうか?


緑膿菌はとても厄介な菌なのです。

理由は3つです。

1つ目はバイオフィルム。
海藻類のネバネバもバイオフィルムです。


2つ目は毒素を2種類も出す事です。


3つ目は、元々強い薬剤耐性を持っている事です。

なので、厄介なのです。




さらに耐性化?!


そして緑膿菌は、元々強い薬剤耐性を持つのにさらに耐性化します。
なので厄介なのです。

院内感染して、この多剤耐性緑膿菌が広がると抗生物質が効きません。
大変な事になります。


この、抗生物質が効かなくなる、というのはよく聞くと思います。


なぜ、抗生物質が効かなくなるのでしょうか?


これには、代表的な5つの機序が知られています。
5つも耐性化の仕組みを持っているのです。

元々強い耐性なのに、あの手この手で耐性化するのです。



対策は?!

そんな厄介な緑膿菌への対策はどういったものがあるのでしょうか?

実は対策自体はスタンダードです。

水回りにいる菌ですので、水回りの汚れを取ります。
手洗い場、トイレ、キッチン、お風呂などなどです。
汚れがあると、菌の隠れ家になってしまい、消毒薬も届きにくくなります。

まずは水回りの汚れを取り除きます。


そして水回りにいる菌なので、乾燥させると菌が減ります。

緑膿菌がゼロになるわけではありませんが、ぐっと減ります。

しっかりと乾燥させます。



次は、消毒です。

病院などでは、手が触れる範囲を消毒します。
ドアの取手などです。

消毒は器具などは次亜塩素酸ナトリウムで消毒すればOKです。
スタンダードな消毒薬です。
商品名で言えば、ピューラックスなどがあります。

手指の消毒は、通常のアルコール消毒で大丈夫です。


消毒は通常の範囲で大丈夫です。


器具は次亜塩素酸ナトリウム、
手はアルコールで消毒します。


以上、緑膿菌について、でした。





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