はじめに

最初に「当ブログの注意点」をよく御覧ください。
アメブロもあります。「医師水野のアメブロ」

2016年6月26日日曜日

糖質オフで髪の毛が?

今回は、
糖質オフで髪の毛が抜けた?!
という場合について。









女性の場合は、
食べてるつもりでも量が少ない
場合が圧倒的に多いです。




蛋白質で言えば、
1日に
肉200g、
卵3個、
チーズ120g
以上を取ると良い、という事です。



このような場合、採血すると低T3症候群だったりします。
これは冬眠前のクマと同じく、省エネ状態です。
髪の毛も抜けます。

「体が冷えるのはナゼ?」






また、鉄不足も半数以上の方に見られます。ほんとに多いです。
鉄欠乏による薄毛は非常によくある症状です。

「フェリチンって?」





そして、シャンプーなどはむしろ逆効果です。

「皮膚のトラブル」







つまり、以上をまとめると
動物性蛋白質をしっかり摂って
鉄分もしっかり摂って
シャンプーなどで皮膚を荒らさずに
しておけば、良いという事です。


もちろん、他の原因がある場合もあります。



以上、糖質オフで髪の毛が抜ける、という事についてでした。




コレステロールが高い!

今回は「コレステロールあるある」とも言える事について。

会社でコレステロールが高いと言われた!
という時にどうするか?です。








LDLコレステロール自体について
ざっくりまとめたのは、コチラの記事です。


LDLコレステロールについて




コレステロールに関する動画も参考になります。
(文字にもなっているので時間がない場合は読んでください)

神戸講演会「第1部、コレステロール」





ただし、コレステロールの薬が必要な場合もあります。


コレステロールの薬、本当に出さないの?




中性脂肪も関係する事もあるかと思います。
その場合はコチラをご参照ください。

中性脂肪が高い?!





上の記事を見たり読んだりすれば、大体分かりますが、
動脈硬化になぜなるか?や、
動脈硬化しちゃってた場合に自分が気をつける事
コチラを。

動脈硬化の原因





また、上記でもさんざん書いていますが
しっかり検査をする事も大切です。

動脈硬化は検査を。





で、この
会社の健診で〜」
とか
会社の産業医に〜」
はとっても良くあるパターンです。


大体、週イチはそういう方が外来にいらっしゃいます。

いわゆるコレステロール外来ですね。



会社で言われたから、しょうがなく、というパターンです。




そこでする事は。

1.一応もう1回採血
当然、やっぱりコレステロールが高い。



2.動脈硬化の検査

ABI検査

頸動脈エコー検査

をします。


検査の詳細はコチラをご参照ください。

動脈硬化は検査を。




糖質制限などがしっかりできていれば、上記の検査で「血管は大丈夫!」という結果が出るので、「今は血管大丈夫だから、薬とかいりません。今後もフォローアップを」という診断書を作成。

上記検査で「血管ヤバイ」となった場合は、EPAなどを処方。
http://www.epa-wiki.com

薬剤名は「イコサペント酸エチル粒状カプセル」(先発品はエパデールS)。

「イワシのアブラ」からEPAを抽出したものです。


ちなみに、同じ成分の「エパデールT」が処方箋なしで薬局で買えるようになっています。
http://www.taisho.co.jp/epadel-t/

市販のサプリにはDHAが入っていますが、DHAは効果がハッキリしていないので、特にお勧めしていません。

それに、
DHAが混ざっているものはEPAの量が少なく、
飲んでいても効果がない状態の事が多い
(=EPA/AA比が低い)
ので要注意です。



しっかり効果がでているかは
EPA/AA比でチェックできます。
動脈硬化とEPA/AA比の関係





3.最後に診断書

大体、診断書が必要になります。

会社や医師も、
「ヤバイかどうか」
「ヤバイなら治療しているかどうか」
という2点を気にしているだけです。

なぜなら社員への管理責任を問われるからです。

仕事中に倒れたりしたときや、
事故などを起こした時に、
病気をほっといた会社に責任がある、
というやつです。


なので、
「やばくない」という診断書
「治療はじめました」という診断書
あれば大丈夫です。



以上、コレステロールが高いと言われたら?でした。




2016年6月21日火曜日

幸福と成功の意外な?!

2016年6月5日に行った神戸講演会。

その第3部「健康」

その元になったものの解説です。


最も人幸福と成功の間には意外な関係がある。




第3部「健康」のこの部分です。

=====以下、神戸講演会の内容=====

人生の幸せとは、何かを達成する事ではありません。

達成するとその時は幸せな気分になります。

そういった時に脳の中で何が起きるか?

目標を再設定してしまうんです。

「何か達成した。じゃぁ、次はこの目標にしよう。」

次の目標を設定してしまう。

そうすると、いつまで経ってもそこに到達できない。

いつまで経ってもゴールが逃げる。

近代で間違っていた事のひとつです。

=====以上、神戸講演会の内容=====

この部分は、当初は省略しようとしていた部分でした。

ですが、勢い余って少ししゃべりました。


とはいえ最後の時間の余りない所で話したので、
全く本来の伝えたかった事を伝えていません。


「では、どうしたら良いのか?」

それについて語っているのが、この部分の元になったTED講演です。



ショーン・エイカー氏の「幸福と成功の意外な関係」。
物凄く話が上手く、笑いながらあっという間に聴けます。
冒頭から笑えます。
頭が良いというのはこういう事か、と別な意味でも勉強できます(笑)




文字で読みたい方はコチラ。




何度も観て、何度も笑って関心しています。
流石です。





神戸講演会は4つのページに分かれています。

0.導入編


1.コレステロール


2.糖質


3.健康



以上、神戸講演会の元ネタその1でした。

最も幸せに影響を?

2016年6月5日に行った神戸講演会。

その第3部「健康」


その元になったものの解説です。


最も人生の幸せ影響を与えるのは?という部分です。




第3部「健康」のこの部分です。

=====以下、神戸講演会の内容=====



そして、ハーバードつながりで、
幸せに関する有名な研究があります。

75年以上にわたり、700人以上を調べ続け、
なんと現在も続いている研究です。

75年も続いているので、
研究対象者の方は90代ですし、
その方々の子供達2000人以上も
現在は研究対象となっています。

「ハーバード成人発達研究」といいます。



ハーバード大学の2年生の学生と
ボストンの極貧環境で育った少年達が
対象に選ばれました。

研究対象になった人には
アルコール依存症になった方もいれば
統合失調症になった方もいれば
アメリカ大統領になった方もいます。

そういう人たちを調べて分かった事があります。

何が人生の幸せに最も関係したか?



75年以上に渡る研究の中で繰り返し、
繰り返し分かった事は
幸せに最も関係するものが、
「良い人間関係」だった、という事です。



孤独が最も良くありませんでした。
早く死にやすく、
認知症にもなりやすい。

また、不幸な人間関係にある人たちは
身体的苦痛が精神的苦痛でさらに増幅される
事も分かっています。

逆に50歳で幸せな人間関係にいた人は
80代になっても幸せでした。



まさに、人は良い人間関係に守られる
と言っても良いでしょう。



人生の幸せとは、何かを達成する事ではありません。

=====以上、神戸講演会の内容=====



講演会の元となった、このハーバード成人発達研究の講演がTED(テッド)で見られます。講師は研究の4代目ディレクターの「ロバート・ウォールディンガ―」氏です。






文字で読みたい方はコチラ。




実に見事な講演です。



最後の締めのセリフも心に染み渡ります。





神戸講演会は4つのページに分かれています。

0.導入編


1.コレステロール


2.糖質


3.健康



以上、神戸講演会の元ネタその1でした。


3ヶ月で幸福度は?

神戸講演会は4つのページに分かれています。

0.導入編


1.コレステロール


2.糖質


3.健康




今回は、
2016年6月5日に行った神戸講演会。

その第3部「健康」


その元になったものの解説です。


3ヶ月経つと人の幸福度はどう変わるか?です。




第3部「健康」のこの部分です。

=====以下、神戸講演会の内容=====



こういう研究があります。

例えば、
宝くじに当たった人と
半身不随になった人。

この二人を比べてみるとどうでしょうか?

当然、宝くじに当たれば幸せ
半身不随になったら不幸せ、
と思うでしょう。

ですが、1年後、この二人の幸福度はどうなるでしょうか?

半身不随になったの人の方が
幸福度は低いように思います。



でも、実際は違います。

なんと、1年後にきいてみたとすると、
この二人の幸福度は同じ程度になるのです。




つまりは、こういう事です。

生涯のパートナーを得ようが失おうが
仕事で昇進してもしなくても
大学入試に受かっても落ちても
私達は、それほど、それを引きずらないという事です。



人生における最大のトラウマが起こっていたとしても
それが3ヶ月以上前なら
その人の幸せにはなんの影響も与えない

という事が分かっています。

ハーバード大学のダン・ギルバートという方の研究です。


=====以上、神戸講演会の内容=====



講演会の元となった、このダン・ギルバートという人の講演がTED(テッド)で見られます。







文字で読みたい方はコチラ。




実に見事な講演です。

ダン・ギルバートさんの他の講演も是非見ると面白いでしょう。


未来の自分に対する心理
https://www.ted.com/talks/dan_gilbert_you_are_always_changing?language=ja



なぜ私達は良くない決断をするのか?
(ページは英語ですが、動画には日本語字幕が付きます)
http://www.ted.com/talks/dan_gilbert_researches_happiness/transcript?language=en





神戸講演会は4つのページに分かれています。

0.導入編


1.コレステロール


2.糖質


3.健康



以上、神戸講演会の元ネタその1でした。



2016年6月20日月曜日

神戸講演会、健康

http://www.mizuno.tokyo/2016/06/blog-post_55.html2016年6月5日に行った神戸講演会。

その第3部です。





神戸講演会は4つのページに分かれています。

0.導入編


1.コレステロール


2.糖質


3.健康







それでは、早速、本編を。

神戸講演会、第3部「健康」






では、以下、内容です。


健康とは何か?とともに、

なぜ自分は、健康を目指すか?

という事も同じように大切です。

つまり、健康の目的は何か?という事です。

健康の延長線上に、私達が本当に望むものとは何でしょうか?

それは、
苦しみや痛みのない、幸せな人生。
制限のない、自由な人生。

こういったものではないでしょうか?


つまり、健康とは幸せな人生のための「手段」と考えることもできます。

さて、健康が幸せの手段に過ぎないとしたら、
人生の幸せに最も影響を与えるのは何でしょうか?


お金でしょうか、
地位や名声でしょうか。



こういう研究があります。

例えば、
宝くじに当たった人と
半身不随になった人。

この二人を比べてみるとどうでしょうか?

当然、宝くじに当たれば幸せ
半身不随になったら不幸せ、
と思うでしょう。

ですが、1年後、この二人の幸福度はどうなるでしょうか?

半身不随になったの人の方が
幸福度は低いように思います。



でも、実際は違います。

なんと、1年後にきいてみたとすると、
この二人の幸福度は同じ程度になるのです。




つまりは、こういう事です。

生涯のパートナーを得ようが失おうが
仕事で昇進してもしなくても
大学入試に受かっても落ちても
私達は、それほど、それを引きずらないという事です。



人生における最大のトラウマが起こっていたとしても
それが3ヶ月以上前なら
その人の幸せにはなんの影響も与えない

という事が分かっています。

ハーバード大学のダン・ギルバートという方の研究です。



そして、ハーバードつながりで、
幸せに関する有名な研究があります。

75年以上にわたり、700人以上を調べ続け、
なんと現在も続いている研究です。

75年も続いているので、
研究対象者の方は90代ですし、
その方々の子供達2000人以上も
現在は研究対象となっています。

「ハーバード成人発達研究」といいます。



ハーバード大学の2年生の学生と
ボストンの極貧環境で育った少年達が
対象に選ばれました。

研究対象になった人には
アルコール依存症になった方もいれば
統合失調症になった方もいれば
アメリカ大統領になった方もいます。

そういう人たちを調べて分かった事があります。

何が人生の幸せに最も関係したか?



75年以上に渡る研究の中で繰り返し、
繰り返し分かった事は
幸せに最も関係するものが、
「良い人間関係」だった、という事です。



孤独が最も良くありませんでした。
早く死にやすく、
認知症にもなりやすい。

また、不幸な人間関係にある人たちは
身体的苦痛が精神的苦痛でさらに増幅される
事も分かっています。

逆に50歳で幸せな人間関係にいた人は
80代になっても幸せでした。



まさに、人は良い人間関係に守られる
と言っても良いでしょう。



人生の幸せとは、何かを達成する事ではありません。


私達も、糖質オフによる健康とともに
良い人間関係を築きたいものです。

ご清聴、ありがとうございました。




以上、第3部「健康」でした。

これで神戸講演会の動画は全てです。




神戸講演会、糖質

http://www.mizuno.tokyo/2016/06/blog-post_89.html2016年6月5日に行った神戸講演会。

その第2部です。




神戸講演会は4つのページに分かれています。

0.導入編


1.コレステロール


2.糖質


3.健康






それでは、早速、本編を。

神戸講演会、第2部「糖質」







では、以下、内容です。


それでは、第二部、糖質について、です。

糖質で一番直接的に問題となるのは糖尿病です。


その糖尿病の治療は、
今までは

・カロリーオフ
・インスリン治療

でした。

カロリーを抑えて、
インスリン自体や
インスリンを出す薬で血糖値を下げる治療でした。

これからの糖尿病の治療は
どういったものになってくるでしょうか?

糖尿病に対しては、今まで
「カロリーオフ」という
アプローチがなされてきました。

このカロリーオフという考えの元は、

「何を食べても血糖値が上がる」

という当時の考えです。

当時はこれが、医学的事実として信じられていました。

実際には、
何を食べても血糖値が上がるのではなく、
糖質だけが、血糖値を直接的に上げる、
という事が分かりました。

であるとするならば、話は簡単です。

血糖値を上げる糖質を食べなければ
血糖値は上がらない、

という事です。

つまり、これからの治療の一つ目のカギは、
カロリーオフではなく、
「糖質オフ」です。




さて、薬はどうだったでしょうか?

今まではインスリン治療でした。

インスリン自体や
インスリンを出す薬を使って
血糖値を下げる、という治療です。

このインスリンというものはどういうモノでしょうか?

医学的知識のある方なら
ある程度はインスリンが危険というのを
知っているかと思います。

それは、低血糖という事です。

インスリンの注射や
SU剤などで
低血糖になった人は日本全国に
たくさんいらっしゃいます。

意識不明になって倒れたり、
救急車で運ばれたりします。

私が往診に行っている高齢者施設でも
以前は
年に何件も低血糖で救急搬送されていたそうです。
やはりインスリンやSU剤のため、低血糖になっていました。

そして、私の家族もSU剤による低血糖で救急搬送された事があります。

これが多くの人が知っている

インスリンの「急性リスク」です。
低血糖で倒れる、死んでしまう。




では、インスリンの「慢性リスク」
というのは皆さん、ご存知でしょうか?

これはあまり知られていません。



インスリンの「3大」慢性リスクはこうです。
肥満
認知症




肥満は直接的なインスリンの作用によります。
インスリンは栄養を蓄える働きがあります。
ですので、食べ物を脂肪に変え、肥満細胞に蓄えます。
そして太ります。



インスリンがアルツハイマー型認知症
リスクになるのはご存知の方もいるかと思います。

インスリンが多いと、神経に毒性をもつ
アミロイドβというものを、分解しづらくなります。
アミロイドβが脳にたまることで
脳細胞が死に、脳が縮んでいきます。

糖尿病というだけでアルツハイマー型認知症のリスクは2倍
インスリンを直接打っていると4倍というデータがあります。



癌については、意外に思う人が
いるかと思います。

インスリンが体内に多いと
肝臓癌、膵臓癌、大腸癌、乳癌、子宮内膜癌、膀胱癌
などの癌のリスクが増える事が分かっています。

これはインスリンに、細胞を増やす働きがあるからです。



眼底出血も同じです。
糖尿病による網膜症では、
単純期、前増殖期、増殖期という3つの段階があります。
名前から分かるように「何かが増えていくと病状が進む」という事です。

何が増えているのでしょうか?



これは「新生血管」と呼ばれています。
新しく生まれる血管なんて、良さそうな名前ですよね。

ですが、この新生血管、いわば欠陥商品です。

この新生血管があるために、
糖尿病の方は眼底出血や硝子体出血をして
目が見えなくなっていきます。



では、なぜこの新生血管が生えてくるのでしょうか?

従来は糖尿病によって網膜の血管が詰まるので
それを何とかしようと
新しい血管が生えてくる、という説明でした。

実際に眼底を見ると詰まっている網膜の血管が見えます。

もちろんそういう面もあります。

ですがきちんとした血管が生えてくれば、何の問題もないハズです。
しかし、異常な血管が生えてきます。



網膜の血管が詰まる病気は色々あるのに
糖尿病だけ、このような異常な血管が特徴的に生えてくる。



何故、糖尿病だけで新生血管が特徴的に生えてくるのでしょうか?


先ほどのインスリンの作用を思い出してください。

インスリンの作用のひとつに
細胞を増やす作用があります。

網膜の血管を不必要に増やしたらどうなるでしょうか?

きちんとした血管ではない、もろい血管ができ、
そこから出血するという訳です。

これがインスリンによる眼底出血です。

インスリン・オフの治療をしている場合、
血糖値が高くても
眼底出血しない、という報告があります。

実際に私がインスリン・オフの治療を始めてから
驚くほど、眼底出血は減りました。

逆に、その前のインスリン治療をしていた頃には、
血糖値が良くても眼底出血する例がありました。

糖尿病で怖いのは、血糖値よりもむしろ合併症です。
目が見えなくなる
人工透析になる。
患者さんが恐れるのはそちらの方です。

合併症の予防という点では
インスリンを抑える事が非常に大切になってきます。



インスリンにはリスクがあります。
急性リスク
慢性リスクです。

それをリスクを避けるためにも
インスリンは
なるべく少ない方が良いのです。

つまりこれからの治療は

糖質をオフして、そもそも血糖値を上げない。
そして、薬もインスリンをオフして
インスリンによる急性リスクと慢性リスクを避ける。



これがこれからの糖尿病治療です。



では第二部まとめ。
これからの糖尿病治療は、
・糖質オフ
・インスリン オフ
です。



以上、第2部「糖質」でした。


次はいよいよ最終章! 第3部「健康」です。